つい先日、というかこの記事を書く3日前、久しぶりにアウトドア用調理器具を購入した。
久しぶりに慎重に、時間をかけて装備を買い足したのだが、思いのほか1人でいろいろ見て回って、考えて、悩んだ果てに装備を手に入れた時、なんだか非常にワクワクして、1人でテンションが上がってしまった…。なんてことはない、大して高価なわけでも、ずっとほしかった装備でもない…ただクッカーを買っただけなのだが…何となく小さな冒険の様で楽しかったので、今回はスノーピークのチタントレック900を手に入れるまでの話を記事に書いてみることに…これも立派な冒険ということで…
当初ミーハーな私はイギリスのビリー缶の元祖、ホットン社のビリー缶に憧れ、ヤフオクやeBAYを探し回りましたが、やはり数が少ない上に、あってもかなりの高値で売買されており、ちょっとこれはハードルが高いなと…そう思い、いろいろ探すことに…ネットですぐにDUGというメーカーの「焚火缶」という物を発見。形はホットン社製のビリー缶に近く、本家とは違ってアルミ製。アルミも使い込むと良い味が出そうだ…ただ持ち手がピカピカのステンレスでアルミとの質感の違いが少し気になってしまった…使ってしまえば絶対気にならないのに…しかし値段も安かったのでこれにしようかと一瞬思ったが、そこは私も30過ぎた良い大人なので、グッと踏み止まった。まだ時間はある…
もう少しネットで探したが、プリムスやモンベルのは持ち手や蓋の取手の部分などに樹脂のカラフルなカバーが付いていたりして、私が求める物と違った。ネットでいろいろ探してみると、楽しくなってしまい、3つ位また欲しいものが出来てしまったが、やはりそこはグッと堪えた。
そして翌日。仕事帰りに21時まで営業しているアウトドアショップへ…
トランギアのクッカー類は現物を見ると質感は非常に好きだが形が求める物と違った。
そして、普段はあまり見ないスノーピークのコーナーに念のため足をはこんでみると、そいつはあった…
と、言っても一目惚れするほどの衝撃はない。何となくサイズ感と質感がちょっと良いなと思った程度だが、手に取ってしばらく眺めてみると、見れば見るほどカッコよく見えてくる…何故だかジワジワくるのだ。その展示品をみると、多少使用感があり、細かい凹みもある。だがそれが非常に良い味出している。
その時はまだ100%これが良い!と言うわけでも無かったが、まあこれでもいいかな?くらいの気持ちで購入しようとすると…
展示品しかない…まあでも展示品すでに良い味出してるし、もしかしたら展示品で少し安く買えるかも…という甘い考えでレジにもっていくと…やはり甘かった。
「展示品は売れません」との事。
その瞬間私の物欲が爆発した。
手に入らないと分かった瞬間に、それまでは「何となくこれでも良いか」位に思っていたものが、一気に「絶対これが欲しい」に変わった。自分でも恐ろしい程一気に燃え上がった。
後編へ続く…
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